当サイトでは、刑務所・拘置所・留置場に差し入れしたことがある方、あるいは差し入れを受け取ったことがある方を対象に「もらって嬉しかった本・差し入れてよかった本」の投票を実施しました。
今回はその中から小説部門の結果を発表します!小説は差し入れジャンルの中でもダントツで人気。「時間を忘れられる」「現実から離れられる」「何度も読み返せる」という声が多く、特に長編小説やページターナー系のミステリーが強い傾向がありました。
さぁ、287票を獲得した堂々の1位から35位まで、一気にいきましょう!
※このランキングは「教えて!東京拘置所」の読者アンケート(2025年1月〜12月実施)の投票結果をもとに作成しています。
- 小説ランキング TOP5
- 第6位〜第15位
- 第16位〜第35位
- 第16位:アリアドネの声(38票)
- 第17位:人間標本(35票)
- 第18位:暁星 湊かなえ(32票)
- 第19位:高校入試(29票)
- 第20位:死んだら永遠に休めます(23票)
- 第21位:15歳のテロリスト(21票)
- 第22位:星を継ぐもの【新版】(19票)
- 第23位:東大理三の悪魔(17票)
- 第24位:ブロードキャスト(15票)
- 第25位:PRIZE(12票)
- 第26位:夜が明けたら(11票)
- 第27位:雨上がり、君が映す空(10票)
- 第28位:だから私は、明日のきみを描く(9票)
- 第29位:さよならジャバウォック(8票)
- 第30位:小説 野崎 まど(6票)
- 第31位:青天 若林 正恭(5票)
- 第32位:そっちにいかないで 戸田 真琴(5票)
- 第33位:イン・ザ・メガチャーチ(4票)
- 第34位:一次元の挿し木(4票)
- 第35位:あの夏のキミを探して(3票)
- まとめ
- 他のジャンルのランキングも見る
小説ランキング TOP5
まずは上位5冊。ここはもう鉄板です。差し入れに迷ったら、この中から選べばまず間違いありません。
第1位:コンビニ人間(287票)
村田沙耶香さんの芥川賞受賞作。コンビニで働く主人公の独特な世界観が、ページをめくる手を止めさせません。薄い文庫本なので差し入れの定番中の定番。「普通とは何か」を問いかけてくる内容が、塀の中で読むとまた違った響き方をするんですよね。短時間で読めるのに、読後にずっと考えさせられる一冊です。

面会のとき「あの本やばかった」って興奮気味に話してくれて、差し入れてよかったなって思いました
第2位:52ヘルツのクジラたち(234票)
2021年の本屋大賞受賞作。自分の声が誰にも届かない「52ヘルツのクジラ」になぞらえた物語は、孤独を感じている人の心に深く刺さります。差し入れされた側から「泣いた」という声がダントツで多い作品。文庫化もされていて手に入りやすく、差し入れ候補の筆頭格です。

独房で読んで号泣しました。自分も52ヘルツのクジラだったんだなって。この本に救われた
第3位:汝、星のごとく(198票)
2023年本屋大賞。瀬戸内の島を舞台にした壮大な恋愛小説で、とにかく没入感がすごい。分厚いけれど時間がたっぷりある環境ではむしろそれがメリット。「時間を忘れて読めた」という感想が続出しています。差し入れで贈ると、本気で感謝されるやつです。

時間を忘れて読んだ。こんなに夢中になれたのは久しぶりだった
第4位:同志少女よ、敵を撃て(176票)
2022年本屋大賞。第二次大戦の独ソ戦を舞台にした戦争小説ですが、エンタメとしての完成度が異常に高い。「気づいたら朝だった」系の読書体験ができます。歴史に興味がなくても引き込まれるので、差し入れで「何がいい?」と聞かれたらまずこれを推したい。

歴史とか全然興味なかったけど、読み始めたら止まらなかった。差し入れしてくれた人に感謝
第5位:方舟(156票)
地下建築に閉じ込められた9人のクローズドサークル・ミステリー。極限状態での人間模様と、最後の最後にひっくり返される衝撃。一気読み必至なので「暇を潰したい」と言われたらこれ。読み終わった後に誰かと語りたくなる作品です。

最後のページで声が出た。同房の人に「どうした?」って言われたくらい衝撃だった
第6位〜第15位
続いて6位から15位。このあたりも名作揃いで、正直TOP5に入ってもおかしくない作品ばかりです。
第6位:傲慢と善良(138票)
辻村深月さんの恋愛小説。「自分のことがよくわからない」すべての人に。文庫本で差し入れやすく、じっくり読み込める一冊。
第7位:成瀬は天下を取りにいく(124票)
2024年本屋大賞。滋賀県の高校生・成瀬の破天荒な生き方に元気をもらえる。笑えて泣ける差し入れの新定番。
第8位:新装版 殺戮にいたる病(112票)
ラスト1ページで全てがひっくり返る衝撃のミステリー。「騙された!」の快感を味わいたい人への差し入れに。
第9位:BUTTER 新潮文庫(98票)
実在の事件をモチーフにした柚木麻子さんの傑作。料理の描写が圧巻で、食事が限られる環境で読むと破壊力抜群。
第10位:クスノキの番人(87票)
東野圭吾さんの感動作。クスノキに宿る不思議な力をめぐる物語。読みやすくて温かい気持ちになれる鉄板の差し入れ本。
第11位:本日は、お日柄もよく(78票)
原田マハさんのスピーチをテーマにした小説。言葉の力を信じたくなる。前向きな気持ちになれると好評。
第12位:世界でいちばん透きとおった物語(71票)
「紙の本でしか成立しない」仕掛けが話題に。電子書籍では読めない体験を差し入れできる、まさに差し入れ向きの一冊。
第13位:また、同じ夢を見ていた(63票)
住野よるさんの心温まる物語。小学生の主人公が「幸せとは何か」を考える。優しい気持ちになれると人気。
第14位:神様の定食屋(55票)
心温まる連作短編。食を通じて人と人がつながる物語は、差し入れ先でも癒やしの時間を届けてくれます。
第15位:さいはての彼女(42票)
原田マハさんの短編集。旅に出たくなるような爽やかな読後感。短編だから少しずつ読めるのも差し入れ向き。
第16位〜第35位
ここからは票数こそ落ち着きますが、刺さる人にはとことん刺さるラインナップ。「みんなが読んでるやつじゃなくて、ちょっと変わったの差し入れたい」という方はぜひチェックしてみてください。
第16位:アリアドネの声(38票)
井上真偽さんの災害×ミステリー。極限状態の人間ドラマに引き込まれる(38票)
第17位:人間標本(35票)
湊かなえさん渾身のイヤミス。読後の衝撃がすさまじい一冊(35票)
第18位:暁星 湊かなえ(32票)
湊かなえさんの最新長編。じわじわくるサスペンスが堪能できる(32票)
第19位:高校入試(29票)
湊かなえさんの学園ミステリー。受験がテーマで共感度高め(29票)
第20位:死んだら永遠に休めます(23票)
斜線堂有紀さんのブラック企業小説。タイトルからして刺さる(23票)
第21位:15歳のテロリスト(21票)
松村涼哉さんのYA小説。若い世代への差し入れにおすすめ(21票)
第22位:星を継ぐもの【新版】(19票)
SF不朽の名作。知的好奇心を刺激される宇宙ミステリー(19票)
第23位:東大理三の悪魔(17票)
受験と狂気のミステリー。ページをめくる手が止まらない(17票)
第24位:ブロードキャスト(15票)
湊かなえさんの青春小説。放送部の高校生たちの物語(15票)
第25位:PRIZE(12票)
真藤順丈さんのエンタメ小説。読み応え抜群の一気読み系(12票)
第26位:夜が明けたら(11票)
感動系の短編。朝を迎える温かさが染みる(11票)
第27位:雨上がり、君が映す空(10票)
切ない青春小説。雨の描写が美しく、静かに心に残る(10票)
第28位:だから私は、明日のきみを描く(9票)
未来の自分を描くファンタジー要素のある青春もの(9票)
第29位:さよならジャバウォック(8票)
不思議な世界観のミステリー。独特の読み味がクセになる(8票)
第30位:小説 野崎 まど(6票)
野崎まどさんの実験的小説。「小説とは何か」を問う異色作(6票)
第31位:青天 若林 正恭(5票)
若林正恭さんのエッセイ的小説。芸人ならではの視点が新鮮(5票)
第32位:そっちにいかないで 戸田 真琴(5票)
戸田真琴さんの繊細な物語。静かな時間に読みたい一冊(5票)
第33位:イン・ザ・メガチャーチ(4票)
宗教×社会派小説。考えさせられるテーマが重厚(4票)
第34位:一次元の挿し木(4票)
詩的な文体の短編集。少しずつ味わいたい差し入れ向き本(4票)
第35位:あの夏のキミを探して(3票)
ひと夏の青春を描いたライトノベル。気軽に読める(3票)
まとめ
以上、読者投票に基づく差し入れにおすすめの小説ランキングTOP35でした。
差し入れの本選びで大事なのは「読みやすさ」と「没頭できるかどうか」。分厚い本でも、面白ければあっという間に読めます。逆に薄くても退屈だと途中で置かれちゃうので、今回のランキングを参考に「この人なら楽しんでくれそう」という一冊を選んであげてください。
他のジャンル(パズル本・自己啓発・資格本など)のランキングや、差し入れのルール・方法については以下の記事でまとめています。







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