このページでは東京拘置所に入っている留置者への手紙の出し方についてまとめています。接見禁止の場合は手紙が届きませんが、どうにかして見せる方法がないのかなど、裏技については別のページで解説しています。
また、東京拘置所ではなく留置所に手紙を出したいという場合、当然住所は変わりますが、手紙に関するルールは一緒ですので本記事を事前に読まれることをおすすめします。
まずは接見禁止の対象かどうかを確認しましょう
大前提として「接見禁止がついているかいないか」によってやり方や結果が変わります。なので一つづつ分けて見ていきましょう。目次からご自身が該当するものをクリックしてもらえればそこに飛ぶことができます。
接見禁止がついているかいないか分からない場合
接見禁止がついているか、と聞かれても分からないわ💧
ご家族の場合は弁護士から連絡がくることが多いですが、ご友人などの場合は担当弁護士の連絡先もわからず、「そもそも接見禁止がついているのかどうかも分からないよ」という方もかなりいらっしゃると思います。
まず結論から言うと「正確なところは担当弁護士に聞かないと分かりません」し、「担当弁護士が誰なのかはご家族に聞かないとわかりません」。ですので、急がば回れ:ご家族の連絡先を探るというのが結果的には一番の近道/正解になります。また、接見禁止がついているかどうかは事件の性質である程度予測することができますがいずれにしてもどこの留置所なのかわからなければ手紙も面会もできないので、家族か担当弁護士に連絡を取るしかありません。
接見禁止かどうかは弁護士に聞きましょう。
弁護士の連絡先が分からない場合はご家族に聞きましょう。
接見禁止がついているが、自分は例外(一部解除)になっている場合
一部除外ということは、あなたは接見禁止ではないので面会もできますし、手紙も自由に出すことができます。接見禁止がついてない状態となんら変わりない自由な状態と考えていただいて大丈夫です。
ただし、手紙に「〇〇さんから伝言で、ーーだそうだよ」などの伝言を書くことはできません。手紙は全てチェックされるので注意しましょう。
接見禁止がついており、自分も接見禁止に該当する場合
まずあなたが事件と関係の無いご家族や親友などの場合は、弁護士を通じて例外化(=一部除外申請)を行うことができます。裁判所があなたが事件と関係ない、またはどうしても連絡が必要な人物と判断した場合、例外人物として接見禁止が解除されます。これはそれほどイレギュラーなことではないので弁護士に相談しましょう。
接見禁止対象人物の場合は、当然面会で会うことも、手紙を出すこともできません。もし手紙を送った場合、接見禁止が解除されるまで手紙は保存され、接見禁止が解除されたタイミングで留置人に渡されます。
例えばもし、あなたが3月3日に手紙を出して、9月9日に接見禁止が解除された場合、留置人が手紙を受け取るのは9月9日です。
なんや、あいつ半年前に手紙くれてたんか💧
わしが手紙を無視したと誤解してないとええがなぁ
接見禁止がついていない場合
この場合は自由に面会できますし、手紙を出すこともできます。ただし、面会については1日1組まで、という制限があることが多いので、ご家族の方には事前に連絡をするべきでしょう。あなたが午前中に面会に行ったせいで、ご家族の方が午後面会できなかった、などという問題が生じるからです。
手紙の出し方
さて、上記の接見禁止の場合分けは確認されましたか?ご自身が手紙が出せる場合、住所はどうなるのか、何を同梱していいのかなどを確認していきましょう。
住所や郵便番号はどうなる
東京拘置所の場合、次の住所に送ります。
〒124-8565 東京都葛飾区小菅1-35-1 A ●●●●様
ポイントは住所の最後にAをつけることでしょうか。このAがあると「勾留されている人へ」という意味になります。逆にAをつけないと東京拘置所で働いている警察官宛になります。
住所氏名を書かない手紙は届かない可能性がかなり高まる。
住所なしで手紙が届くのかどうかについては、Yahoo!教えて知恵袋などの質問掲示板でもさまざまな回答がされています。検査する人によっても一部例外があるようなので100%とは言えませんが、基本的に送り主の住所氏名がない手紙は届かないと考えた方が無難です。
手紙には「内容のチェック」と「送り主のチェック」があります。仮に接見禁止がついていない相手でも、元同室の人間からの連絡はNGとなっており、送り主不明の場合は少なくともこの問題が解決されません。問題があっても送り主に修正依頼を出すこともできないため、結果的に破棄になってしまう可能性があります。そして破棄されたかどうかさえ分からないのです。
手紙以外のものを同梱、同封するとどうなる?
現金や書籍、モノなど、差し入れ可能なものであれば一緒に同梱可能です。ただし差し入れが可能な物品は限られているので以下リンクを参考にしてください。
内容はどんなことをチェックされる?
当然ですが犯罪につながる内容は差し入れできません。「こうやって証拠を隠滅しようぜ」とか「あなたが指示した人間をぶっ○して来ます」みたいな内容はダメです。また、接見禁止がついている場合は「〇〇さんがこう言ってた」みたいな伝言はダメです。
まとめ
まずは手紙を送りたい相手が接見禁止かどうかを確認しましょう。それさえクリアになればあとは住所を書いて普通の手紙同様送るだけです。
差し入れ物品と一緒に手紙が届いたら嬉しいですよね。ただし、物品と手紙のチェックは別々に進行しますので、差し入れのタイミングはズレる可能性がかなり高いです。同日はあり得ますが同時はほぼないと思います。
接見禁止がついているか どうかわからない | 接見禁止がついている | 接見禁止はついていない | |
STEP1 | 担当弁護士に聞きましょう。 | 事件と関係のないご家族の方は 一部除外申請を弁護士にしてもらいましょう。 | 誰でも自由に手紙を送れます。 |
STEP2 | 担当弁護士がわからない場合はご家族に聞きましょう | 除外後は面会も手紙もOKになります。 |
コメント
手紙はWordの印刷したのは入りますか?
返事がなかなか返ってこないので破棄されたのか心配です。
また、封筒に書く住所をラベルメーカーで作ったシールを貼っても良いですか?
Wordを印刷したものも手紙として問題なく入ります。
封筒に書く住所をシールで貼っても別に問題ありません。
接見禁止でないなら破棄されることはめったにありません。伝言を長文で書いてたりすると丸ごとダメになることがあります。
切手の購入は週1ですので、タイミングが悪いと切手を購入するだけで10日くらいかかることはあります。