逮捕のニュースが流れると、高い確率で犯人が無職であることが多いと思いませんか？
実際データで見ても無職の犯罪率は高く、多くの報道で逮捕されている人間は無職の人ばかりに見えます。
『無職はお金がないから犯罪を犯すのかな？』
『働かないようなやつはやっぱりまともじゃないんだ』
など、色々な声が聞こえてきそうですが、実は逮捕される人間に無職が多いのには、もう一つ理由があります。
今日は無職と逮捕の関係について解説していきます。
無職が犯罪を犯すのではなく、犯罪を犯すと無職になるカラクリ。
現行犯逮捕である場合を除き、逮捕には裁判所からの逮捕状（逮捕する許可）を請求する必要があります。
つまり逮捕前にはその人物が逮捕されてしかるべき疑いがかけられており、軽度の証拠まで握られている可能性があります。
逮捕されると、多くの会社は、その逮捕という事実を元に、その社員を「懲戒解雇」します。
そのため、マスコミが報道するタイミングではすでに無職になっている
（＝昨日までは仕事があった）
という状況であることが多いのです。
逮捕の際に警察は会社に事前に連絡をするの？
当然、被疑者に逃げられることを避けるため、警察が会社に対して事前に逮捕の情報を連絡をすることは基本的にありません。ただし、会社に対する横領や詐欺など『会社が被害者である場合』には、被害届のやり取りがなされていますし、会社が大きく関わる『会社ぐるみの犯罪である場合』には、捜査協力の過程で事件の進捗が分かることになります。
つまり、有職者で「〇〇商事の人間が逮捕された」などの報道は、クビにするのが間に合わなかった、というのが実情となります。
逮捕の瞬間を撮影しているのって、情報がリークされてるってこと？
ニュースを見ていて、不思議に思ったことはありませんか？
そういえばどうして逮捕の瞬間に現場にカメラがいるのかしら…
マスコミが犯人が車で移送される様子をよく動画に撮っていますが、これには大きく２つあり、
１つは逮捕されているシーン、そしてもう一つは検事局に送検されているシーンです。
この２つは似ているようで違うもので、
「送検」はすでに逮捕され、初回の取り調べが終わり、留置所から検事局に移送されるシーンです。
すでに逮捕を終えているため、情報はある程度機密性を失っており、警察の記者クラブなどでは普通に会話される内容になっています。
マスコミが張り込んでいるのは犯人の自宅前ではなく、警察署の前なのです。
これに対して、「逮捕」は自宅前などで行われるものであり、これについては被疑者に逃げられてはなりませんから、かなり機密性の高い情報ということになります。
ん？じゃぁ逮捕を撮影しているマスコミはどうやって情報を手に入れたのかな？
大きな事件であればマスコミが警察を追って、警察と同様に張り込み、独自に情報を入手することもありますが、ぶっちゃけ口の軽い警察が捜査情報を漏らしていることもあるそうです。
「逮捕」と「送検」の見分け方としては、
①送検と書いてある場合
報道番組は情報の精度を大事にしているので、送検である場合は「送検の様子」など、きちんと記載されていることが多いです。
②グレーのトレーナーを着ている場合
グレーのトレーナーは留置所の基本的衣装となっており、差し入れが間に合っていない多くの被疑者がこのグレーのトレーナーを着ることになります。グレーのトレーナーを着ている場合は、多くの場合、すでに逮捕後、つまり送検の様子であると言えます。
マスコミの報道は多くの場合”送検”
ニュース番組の報道は、逮捕よりも送検が多くなっています。
つまり、時系列で言うと
①逮捕
②取り調べ
③送検
④報道
①の後、②と同時進行で、家族や弁護士から会社に連絡が入り、会社が被疑者をクビにします。
そのため、マスコミが報道を行う④のタイミングでは、既に被疑者が無職になっている。
というカラクリがあるのです。
無職ばかり逮捕される理由 まとめ
いかがでしたでしょうか。
無職の人ばかりが犯罪を犯すのでは無く、ニュースになる前に会社がクビにしているため、報道のタイミングでは肩書き上無職になっている。
というのが現実的な仕組みでした。
そこには、逮捕→送検→報道という順番による違いがあったのです。
コメント
関係者ですが、書いてある内容はことごとく違いますね。誰に聞いたんでしょう？
逮捕→送検→報道という順番による違いがあったのです。
↑
逮捕→報道→送検が正解です。逮捕した段階で警察から速やかに名前と職業などの報道発表があります。その時点で記事を書き、翌日の新聞に載ります。
つまり企業が逮捕を受けてすぐ懲戒解雇したとしても、逮捕した時点での職業が報道されるので間に合いません。
コメントありがとうございます！
確かに企業側が寝耳に水の時もありますね！