東京拘置所の就寝時間は夜の9時(21時)と決まっています。これは平日・祝日関係なく毎日同じルールです。東京拘置所のルールブックである生活心得には「就寝後はすみやかに寝て、うるさくしてはならない」というルールがあり、実際に受刑者が21時以降に本を読むことは固く禁じられています。
しかし未決勾留者の場合はどうなのでしょう?
まだ刑が確定していない=裁判中の勾留者。受刑者ではないので刑務や労役はない。
未決勾留の人は就寝後も本が読める
意外に知られていませんが、未決勾留者は就寝後も本を読むことができます。これは東京拘置所のルールブックには載っていないことなので中の勾留者でも知らない人が多く、刑務官もわざわざ教えてはくれません。
しかし実際に刑務官(通称:オヤジ)に聞くと、実は本を読んでもいいと教えてくれます。
なぁ、消灯後にこっそり本を読んでもいいのか?
まぁ君は受刑者じゃないからこっちもそんなに厳しく見てないから大丈夫だよ
電気はつけられない
電気はセンター管理になっているので勾留者につけたり消したりする権限はなく、そもそも部屋の内側にスイッチはありません。ですが、東京拘置所(留置所もですが)の夜は刑務官が見回りを行うため、かなり明るくなっており、十分に本を読める明るさになっています。
留置所の時もそうですが、就寝後の部屋はかなり明るいのです。
“留置所”では就寝後に本を読むことはできない
以上は東京拘置所での「就寝後に本を読んでも怒られない話」でした。一方で、東京拘置所にくる前の、”各留置所”では就寝後に本を読むことはできません。留置所の場合は、そもそも部屋に棚などがないので、本は就寝前にロッカーなどに返さなければならず、就寝後に本を所持することができないためです。
まとめ
以上、東京拘置所では就寝後に本を読むことができる、でした。ただしこれは規則に明記されている公式ルールではなく、いわば暗黙の了解と言えます。新人の刑務官だとこの辺の実情を知らずに「ナニ就寝後に本読んでんだ!」と言ってくる人がいるかもしれません。ですのでちゃんと「いや、他の方に確認してあります」と言えるようにしておきましょう。
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