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刑事事件に強い有名弁護士を探す際の注意点。ヤメケンとは?

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この記事は特定の弁護士を紹介するものではありません。弁護士を選ぶ際のヒントとしてお使いください。

弁護士と言っても民事の離婚裁判を毎日のようにやっている商売弁護士から、M&Aや企業法務を担当しているサラリーマン弁護士まで、弁護士にはそれぞれに得意分野、専門分野があります

当然、司法試験を通じて刑事事件についても最低限の知識は持っていますが、検察との駆け引きや過去の判決の前例などの経験値は刑事事件を専門にしている弁護士の方が得意としていることは言うまでもありません。

家族や恋人が逮捕されて弁護士を探している場合、刑事事件に強い弁護士を探すことが多いと思いますが、弁護士は被告人の一生を左右する重要な意思決定です。「検索して上位に表示されたから」で決めないようにしましょう。検索で上位に表示されるのはSEO(検索対策)がうまい証拠であって、弁護がうまい証拠ではありません。

特に罪を否認している場合、裁判の結果は弁護士次第と言っても過言ではありませんから、弁護士選びは慎重に、しかし迅速に行いましょう。

弁護士選びは最初が肝心

逮捕された直後は黙秘すべきなのか何をどうすべきなのかわからず、被告人は動揺している場合が多いので、まずは弁護士に早く会って安心させてあげる必要があります。

弁護士選びは慎重に、と書きましたが、逮捕された直後はとりあえず早めに接見/面会してもらうように弁護士に頼みましょう。逮捕当日、遅くとも翌日には弁護士と一度会話できた方がいいです。この際、最初の接見程度であれば専任する必要はありません。被告人との相性もあるでしょうから、まずは本契約前に接見に行ってもらいましょう。当然面会の時間給として数万程度のコストがかかる場合もあります。

専任って?

専任とは自分の担当弁護士として指名、契約することを指します。まだ一度も会ってもいないのにこちらの足元を見て「専任じゃないと動けません」などと言う弁護士はそもそも検討候補から外しましょう。

弁護士は途中で変えられないわけではありません。途中で弁護士と喧嘩になり、弁護士を変える選択をする被疑者もいます。しかし、基本的には一度自分の専任弁護士を決めたら判決が出るまでその弁護士と裁判を戦い抜くことになります。途中で弁護士を変える場合、事件の説明を最初からしたり、精神的にも負担になることが多いためです。

その事件に全てを賭けてくれる弁護士はドラマだけ

「それでも僕はやってない」という映画をご存知でしょうか。痴漢冤罪を証明すべく弁護士が戦う映画です。が、残念ながらあんな熱血弁護士はドラマや映画の中だけの話です。弁護士はボランティアではなくあくまで商売ですから過度な期待はしないようにしましょう。

ただし、だからといってベルトコンベアのように事件を淡々と処理していく弁護士しかいないわけでもありません。せめて親身になって話を聞いてくれる弁護士を選ばないと後々困ることになります。

全然面会に来ない弁護士も
弁護士は忙しいため、金にならない仕事を一生懸命やってはくれません。被疑者は弁護士と話したくても滅多に接見に来ない弁護士もいます。だからこそ弁護士の性格は非常に大事です。最初に見極めるようにしましょう。

ヤメケンとは

検事を辞めた弁護士を通称ヤメケン(ヤメ検)と呼びます。元々検事をやっていたわけですから、検察がどういったところを突いてくるかを予想し、対策を立てることができます。そのため刑事事件ではヤメケン弁護士が強い、と言われています。

ただし、ヤメケンが必ずしもいい訳ではありません。検事上がりのヤメケンは傲慢だったり、被疑者の主張を信じてくれなかったり性格に問題があることも多く、また、検事時代から検察に恨みを持っていて、検察と戦うこと自体を目的にしてしまっているヤメケンも存在します。
裁判を被告人のためではなく、「自分vs検察の戦い」と考えてしまっているのです。

そうすると、前述のように性格に問題が出てきます。弁護士は裁判だけでなく、その過程でも多くの相談に乗ってもらう必要の出てくる存在です。「刑事事件=ヤメケンがいい」というのは一つの事実ではありますが、性格に難のある弁護士を選ばないように注意しましょう。

結論、どんな弁護士を選べばいいの?

弁護士を選ぶ際の検討ポイントをまとめました。当然、事件の性質や、被疑者の認否の状態によっても選ぶべきポイントが変わってきますが、以下は非常に重要なポイントですので判断基準にしましょう。

刑事事件の経験

ヤメケンを含め、やはり刑事事件を専門にしている、または刑事事件に精通している必要はあります。弁護士なら誰でもいいわけではないので「毎日離婚裁判ばかりやっています」という弁護士に刑事事件を任せるわけにはいきません。また、親戚や知り合いに弁護士がいたから、という安易な理由で刑事事件を依頼しないようにしましょう。

性格や相性

先ほども出ましたが、弁護士との付き合いは長いものになります。話をちゃんと聞いてくれるか、そもそも面会にちゃんと来てくれるか、などは精神衛生上も非常に重要な点になるので、最初に会った時のフィーリングは大事にしましょう。

「なんだか高圧的だった」「雑に扱われた気がした」という感覚はその後も正しいことが多いです。

刑事事件の弁護士の選び方 まとめ

刑事事件に精通していること(弁護士ならなんでもいいわけではない)

性格がよくフィーリングが合うこと

ただし、逮捕直後はとりあえず誰でもいいので早く面会に行ってもらうこと(専任は2,3日かけてゆっくり選びましょう)

弁護士選びが一生を左右する、なんて言われると非常にストレスになると思います。

が、ここが最初の踏ん張りどころです。頑張りましょう。

辛いけど数日間色々な弁護士に会って頑張りましょう。

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