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トリビアその他中の人体験談留置所について

留置所の中での会話は警察に共有されて不利になる?

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留置所では余程の問題児でもない限り、”雑居”といって複数の人と一緒に生活をすることが多くなります。携帯を持っているわけでもないので一日中やることがなく、本を読んだり取り調べを受ける以外では同室の人と世間話をするのが唯一の楽しみとも言えます。

当然「あなたは何やったの?」と事件に関する話になることは多く、同室の人に事件のことをペラペラ話してしまうことも自然と多くなっていきます。しかし大きな声で話していて留置所にいる担当さん(警察)に話を聞かれてしまって問題はないのでしょうか?

今回は留置所における会話の証拠能力や警察の担当制について解説していきます。

大前提:留置所は捜査対象外

大前提として留置所での発言や記録は捜査の対象外です。ですので例えば留置所内でAさんが以下の発言をしていたとします。

A
A

俺やってないって言ってるけど、本当はやったんだよね

もしこの発言を留置所の担当さんが聞いていたとしても、この発言が裁判において証拠能力を持つことはありません。留置所は捜査対象外。不当な捜査によって得られた証拠となってしまうからです。

現場の刑事と留置所の担当は全く別の部署

「取り調べを行う刑事」と「留置所の担当さん」は同じ警察官ですが全くの別の部署です。イメージで言うと会社の営業部と経理部、法務部と開発部、といった具合に離れた別の部署になっています。

ですので仮に留置所の担当さんが事件に関する話を聞いたとしても、それを取り調べの刑事に簡単に共有できるほど仲良くもないですし、敷居が低くもないのです。

偶然知り合いの可能性はある

日本全国における警察の人数は30万人近くと非常に多く、顔見知りと同じ警察署で働く可能性は決して高くありません。しかし、中には「偶然、留置所の担当と刑事が知り合いだった」というケースもありえます。

留置所内での発言が証拠能力を持つことはない、と前述しましたが、捜査や取り調べにおいてヒントを示すことはありえます。ですので念の為、不用意な発言はしないに越したことはないでしょう。

実際にあった留置所のチクリ

留置所で2ヶ月過ごしていたAさんの元に、新入りのBさんが入ってきました。Bさんはお店への不法侵入の罪で逮捕されましたが、その目的に謎が多く、警察も手を焼いている存在でした。

留置所の担当さん(警官Y)ともある程度仲良くなっていたAさんは、担当さんに「新入り(B)、なんで不法侵入したのか、こっそり聞いてくれない?」と頼まれます。

その後、この警官Yと、取り調べの刑事Zが友人で、事件のヒントを得ようとしていたことがわかりました。

このように留置所の警察と現場の刑事が知り合いであることは稀有なケースと言えますが、それでも小さな警察署の中で横のつながりができることは十分に考えられるものでもあります。

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