逮捕されて家族や友人が留置所に入られると、何かと心配だと思います。ほとんどの方にとって逮捕は突然のことでしょうから留置所の中で酷い目にあっていないか心配されている方も多いのではないでしょうか。
もちろん一言で留置所と言っても色々な留置所があり、その時収容されている人も様々ですから、一概にこうだとは言えませんが、一般論として留置所の中に対する疑問にお答えしていきます。
留置所の中でいじめや暴力はあるの？
基本的にはありません。どうしても人と人とが毎日生活を共にするわけですから、自然と好き嫌いは出てきますが、担当さん（留置所を担当する警察官）も24時間見張っていますし、何より部屋が一つではないので性格の相性が悪い場合は部屋替えを行われます。
留置所に関わらず、口論の末殴り合いの喧嘩になってしまうことはあり得なくはないですが、近くで看守が見ていますから即座に二人は切り離され懲罰房へ移されます。
また、海外の映画のように複数名がグルになって集団で1人をいじめる、というのも考えづらいです。留置人にとっては勾留されている人間より担当さんの方が怖いですから、徒党を組んで悪さをする動機がありません。
狭い空間で複数の人間が一緒に生活するわけですから、よほど変わった人でない限り、「みんな仲良くしたい」と思っています。
同性愛や男性でも性的に襲われたりすることがあるの？
同性愛については収容時に質問されます。また、前述の通り24時間担当さん（警察官）がそばで監視していますから、その手の暴力事件もあり得ません。
そもそも有罪の受刑者ではありませんから刑務などはありませんので、留置人に移動というものがほぼ無く、死角となるスペースがありません。これは自殺防止のためでもあります。ですので「看守に隠れて」という心配もありません。
ヤクザや暴力団もいるの？
当然、ヤクザ・暴力団員もいます。なるべく一般人とヤクザは同室にしないように配慮されていますが、人が増えてくるとヤクザと同室になり寝食を共にすることも普通です。
半グレ率も高く、体に刺青が入っている人もたくさんいます。ヤクザの中には「刺青が下書きの状態だと刑務所でかっこがつかないから、刑務所に入る前までにスミ（刺青）を入れ終えてくれ」なんて彫り師の方にお願いしている人もいます。
犯罪の重さで偉さが決まるの？
ルール化されているわけではありませんので「全ての留置所でこうだ」とは言えませんが、基本的には”罪の重さ”より”先にいた人（留置期間の長さ）”で先輩後輩関係ができることが多くなっています。
また、当然ですが人間として年功序列（歳上の方が偉いもの）として扱われます。
ヤクザだからといってそれだけで偉そうにする人は多くありません。看守は問題が起きないように、そういう性格に問題のある人は個室（独居）で雑居には移されないように配慮もされます。
逮捕者同士で連絡先の交換はあるの？していいの？
連絡先の交換はしてはいけないものとされていますが、何日も寝食を共にしていると馬があったりして仲良くなる人も出てきますから、連絡先を交換することもあります。
連絡先の交換がダメとはいえ、看守もノートを隅から隅までチェックするわけにはいきませんから、メモされたLINEのIDや電話番号はスルーされることが多いのです。
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