このページでは「留置所」で自分で買えるものを解説していきます。
留置所によってローカルルールがかなり違う
留置所と一言で言っても日本全国警察署ごとに留置所があります。留置所というのは逮捕された人間が最初に入る警察署についている勾留施設のことなので、万引きから痴漢から殺人犯まで、色々な逮捕者が入ります。酔っ払いが起きなくて一日泊まってくのも留置所です。
留置所と一言で言っても様々。東京都内でも留置所によって買えるものは微妙に変わります。ですのでここで紹介しているのは標準的な留置所として見てください。
自分で買えるものはそんなに多くない
拘置所に比べると、留置所で買えるものはあまり多くありません。留置所は拘置所に比べると、あくまで逮捕による一時的な勾留と考えられているためです。
「買わされるもの」「貸与されるもの」「差し入れ可能なもの」「自分でも買えるもの」と分けて記載していきますので必要な方は目次から飛んでください。
買わされるもの
- タオル
- 石鹸
- 石鹸箱
- 歯ブラシ
- 歯磨き粉
これらのものは強制的に購入させられます。ホームレスなど、全くの無一文の場合は支給されます。
警察が貸与、支給してくれるもの
- 一日三食
- 寝具
- ジャージ
- ボールペン
- 官本
- シャンプー
- チリガミ
- 綿棒
- 電動髭剃り(運動の時間)
- 爪切り(運動の時間)
- バリカン(通常は起訴後)
これらの生活必需品は警察署が無料で提供してくれます。
差し入れ可能
- 服 ※
- 現金
- 本、雑誌(成人本も可)
- 手紙(接見禁止の場合は不可)
- ノート
※服は色々規定があり、以下のものはNGです。
❌ヒモ付き、フード付き、金具付き(ジッパーなども)、ボタン付き
これはほとんどの人が知りませんが、ノートは拘置所に移送になった際に領置預かりといって手元から無くなります。ノートに裁判の準備をまとめていると後で面倒なことになる可能性があるので注意が必要です。こんな大事なことを留置所と拘置所は連携して教えてくれません。
自分で買えるもの
- 自弁
- ジュース
- 休日のおやつ
- 便箋
- 封筒
- リップクリーム
- 乳液
- 石鹸
- 歯磨き粉
休日のおやつは一つ150円程度でどら焼きやワッフルなどが購入できることがあります。
乳液やリップクリームは留置所によって買えない場所もあります。
「自弁」というのは「自分で購入できる弁当」のことで、これは勾留者にとって命の次に大事なものなので次で詳しく解説します。
留置所ごとに個性のある自弁
留置所の飯はとにかくまずいので、逮捕者はそのストレスと相まってみな急激に痩せます。そんな中、自弁はお金を払うだけあって留置所が用意しているご飯よりはだいぶ美味しいものが出てきます。留置所での楽しみは他にありませんから、自弁は中にいる人間にとって大変重要な日々のイベントです。
自弁は留置所ごとに様々で、近所の仕出し弁当屋と提携している場合や、警察署内の厨房で料理している場合や、近所のそば屋と提携している場合など色々なケースがあります。
一見近所の蕎麦屋と提携しているのが一番美味しそうに見えるが、蕎麦屋はメニューが少ないので長期勾留者には不評だったりするんじゃ
地方だと3食自弁が購入できる留置所もありますが、東京では基本昼ごはんのみ自弁の購入が可能です。
なお、自弁を購入しても留置所から配当されるご飯はそのままついてきますので、昼飯を自弁購入した場合、昼ごはんが二つ出てくることになります。
そうです。お金がない人は見ているしかありません。なお、留置所内ではお金の貸し借りや食べ物の共有は禁止されているので、「俺のおかず1個あげるよ」とか「俺がご馳走してあげるよ」ということは一切できません。
その他:睡眠薬などの薬
留置所では数週間に一度医師の訪問があり、薬を処方してくれます。
特に寝れないと不満を言う人は多く、睡眠剤を希望する人が多い傾向にあります。
その他皮膚の薬や胃薬なども支給してくれますが薬類は全て無料です。
もちろん、薬は希望すれば全て無制限に支給してくれるわけではありません。強い睡眠剤や精神安定剤などは過去の受診履歴などがないとないと支給できません。
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