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東京拘置所の基礎知識留置所について

所轄の留置所から東京拘置所への移送の際の注意点

この記事は約5分で読めます。

仮に今、〇〇署に留置されていて、これから東京拘置所に移送されるとします。その際の流れや注意点などをまとめました。

当然、留置所にはスマホもパソコンもありませんから、これを読んでいるのは留置人の友達や家族の方だと思います。移送はそんな大袈裟なことではありませんが、新しい土地に引っ越すのは結構心細いものですから、流れが事前にわかることで少しでも心の準備になれば幸いです。

✒︎ここまでの流れ

まず、東京拘置所に移送されるというのはどういう状況なのか簡単に整理してみましょう。

  • 逮捕
  • 取調べ
  • 起訴
  • (再逮捕や追加起訴がある場合も)
  • 東京拘置所へ移送
  • 裁判(この辺で保釈の場合も)
  • 判決

東京拘置所へ移送されるということは、「起訴が確定して裁判を待つ身になった」ということを意味しています。ちなみに「裁判=必ず東京拘置所へ移送」というわけではありません。留置所で裁判が始まることも結構あります。

留置所で裁判が始まるのは「まだ取調べが残っていたり」「単に手続きが遅い」などの理由もありますが、一説に「近々保釈の可能性が高い」という可能性もあります。検察としては『どうせすぐ保釈されるなら東京拘置所に送るのも手間だな』という考えがあるわけです。基本的には裁判前には拘置所に移送して、裁判に集中させてあげるというのが基本です。

🛌移送前

警察は留置人に対して移送など、今後の予定を事前に教えてはいけないことになっています。が、実際には荷物の準備などがあるため、なんとなく気配を出してくれる担当さんが多いです。ゆるい留置所とかだと結構普通に教えてくれるところもあるようです。「お前来週東京拘置所だぞ〜」みたいに。

一番の準備はなんと言ってもです。特に段ボール何箱分も漫画を持っているような人は「事前に宅下げしといてくれよ」というのが担当さんの本音ですし、雑誌をたくさん持っている人の場合はどれを捨てるのか、捨てることへの確認のサインなどのやりとりもあるため直前に伝えることができない、というのが現実的なところです。

ですので少なくとも2日前くらいには東拘への移送はわかっていることがほとんどです。

🚌移送当日

久しぶりにスリッパではなく、自分の靴を履くことになります。検事取調べと同様に、一度地検(地方検察局)へ移動、そして地検で早めの昼飯を摂った後、バスで東京拘置所へ移送されていきます。高速で行くので渋滞していなければ30~40分ほどで到着します。

東京拘置所、と聞くと暗くて怖いイメージがあるかもしれませんが、真っ白で清潔そうな受付に案内されます。コロナの影響もあり、マスクをした職員はまるで病院のような見た目です。

そこで簡単な健康診断やアレルギーの質問、家族や住所などの確認がされます。東京拘置所の職員は丁寧な方が多く、久しぶりに敬語を使われ人間らしく扱われます。

🕳いわゆるカンカン踊りはここである

一つ残念なお知らせとしては、いわゆるカンカン踊りがここであります。
まぁ、平たく言うと肛門に何か隠していないか確認されるやつです。金玉の裏まで確認されます。

昔と違って棒を突っ込まれることはありませんが、まぁ恥ずかしい瞬間です。

🚮移送後に捨てられてしまうもの/逆に手に入るもの

その後、職員さんと1対1で荷物のチェックが始まります。漫画を全部数えたり、服の確認など、荷物を一度全部整理する手順です。ここで意外に捨てられてしまうものなどがあるのでご紹介します。

という気持ちはよくわかりますが、東京拘置所と留置所は運営も異なる(警察と法務省)ため、全く新しい人が外から来た、というていで検査がされます。

(中に入れられない)捨てられてしまうもの
  • 歯磨き粉(新品でもダメです)
  • 石鹸(留置で使い切ってないともったいないことに)
  • ノート(便箋はOKですが、まさかのノートは入れられません※)

歯磨き粉や石鹸の新品を留置所で買ったばかりだと、ここでかなりもったいない思いをします。

なお、ノートもダメと言われ、これまでのノートは領置預かりになります。これは、東京拘置所ではノートを買うと使用ルールにサインをさせられる決まりがあり、それを最初に合意していないノートはイレギュラーだからダメ、というのが理由のようです。

ですが、裁判にノートがどうしても必要な場合は、部屋に入れさせてくれるよう、交渉すること自体は可能です。しかしノートを色々検査されるのは嫌ですね。(ノートの新品は今後購入できます)

逆に、ここで手に入るものとして、『留置ではNGとされていた』雑誌の付録などは交渉すると部屋に持って入れます。具体的には雑誌についていたミニ写真集などです。(DVDやシールは相変わらずNGです)。1対1のタイミングでちゃんと言わないとスルーされるので欲しい人は言いましょう。

終わって部屋に案内されるまで3時間くらいかかります。このタイミングでボールペンや便箋、封筒がセットになった“手紙セット(1,000円くらい)”を買うことができます。これは買っておいた方がいいです!その理由を次に説明します。

💀移送直後は超暇!本は3日は手元に来ない!

留置所では毎日本を読んでいた人が多いと思いますが、移送直後は全てが再度審査に回るので、本が手元に来るのは3,4日かかります。東京拘置所ではラジオが聞けたり、官本も2,3冊貸してくれますが、1日ですぐ読み終わってしまうため数日間とても暇になります。

そんな時にオススメなのが前述の手紙セット。他にやることがない中で手紙を書くのはかなり時間潰しになりますよ。

まとめ

以上が留置所から東京拘置所への移送の際の手順でした。東拘に関わらず、引っ越しした日の初日は少し寂しい思いをするものです。事前に知っておくことで心の準備ができていると少し落ち着くかもしれません。

ポイントとしては「留置所で買った石鹸とか歯磨き粉とか無駄になるから使い切ってから行った方がお得だよ」「お手紙セットは買った方がいいよ」という2点がポイントかと思います。

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