留置所と言えば逮捕されて最初に入る警察内に設置された留置施設です。
逮捕され起訴された場合、短くても20日、長ければ半年以上留置所で生活をすることになります。
よく刑務所のご飯のことを”くさい飯”と表現しますが、留置所の食事はどんなものなのでしょうか。ここでは留置所での食生活について解説していきます。
留置所の飯は刑務所よりひどい?
まず前提として刑務所のご飯は刑務所によってクオリティが全然違うため、一概に留置所のご飯と刑務所のご飯を比較することはできません。しかし、都内の留置所の食事はレベルの低い刑務所並みにまずく、そして種類が少ないものになっています。
少なくとも東京拘置所と比べると留置所のご飯は大変不味くなっています。
留置所の食事は基本的に作り置きで、かなり長いこと保存されています。そのため出来立てを食べることもまずありません。
留置所での食事 朝ご飯
- 白米が入った器
- オカズが入った器
- お味噌汁
朝ご飯は冷たいご飯に、たくわんやちくわ、ミートボールなどが入ったオカズ一式、それにインスタントの味噌汁が出ます。
こう書くと
なんだ結構色々オカズ出ていいじゃねぇか
と誤解してしまう方がいるかもしれませんが、上記のオカズはとてもシャバの一般人が食べられるレベルのものではありません。ギリギリ食べられなくはないレベルのものであり、朝からキンキンに冷えたご飯は精神的にもかなりきつい内容です。
昼も夜も食事量が少ないため、留置人は朝から腹が減っており、そのためなんとか食事を飲み込みますが、逮捕直後の人は食べられないことがほとんどです。
留置所での食事 昼ご飯
- コッペパン2個
- ジャム2種(いちご、ブルーベリー、メープル、マーマレード、オレンジ)
- 飲み物(市販のジュース)
- 揚げ物のオカズ(日替わり)
東京の留置所は昼はパン食と決まっており、昼飯を楽しみにしている囚人も多くなっています。パンは甘味があり、ジャムもつくためです。留置所では食べ物を残すことは問題ありませんが、保存して取っておくことは固く禁止されているため、ジャムを残して後日食べるということはできません。その他全ての食べ物に関しても同様です。
昼は自弁も頼める
自弁とは自費で購入する弁当のことで、お金さえあれば上記のパン食以外に自弁を追加することができます。自弁は留置所ごとのルールが適用されるため、留置所内の食堂の厨房で作っていることもあれば、近くの蕎麦屋から出前を取るとこもあります。
自弁は留置人の数少ない楽しみであり、お金さえあれば毎日頼むことも普通です。
なお、留置所では点呼などの特別な時を除いて、横になるのも寝るのも自由ですので、食事が終わると昼寝をする留置人も多くなっています。
留置所での食事 晩御飯
- 白米が入った器
- オカズが入った器
オカズは朝と比べれば多く出ます。が、味のレベルはとても低いもので、「謎の魚」「謎の肉」などかなり想像を絶して不味い時があります。
なお、毎食、醤油・ソースは自由にかけることができます。
どのくらい不味いのか。名感想集
食事のまずさを表現するのはかなり難しいですが、ここで東京の留置所飯を表現した、いくつかの感想をご紹介します。
海の死骸だ。
(昼飯で出てくるエビとイカ?か何かの揚げ物を食べて)
これは肉か?それとも和紙か?
(トンカツらしきものが出たが、その肉の部分が紙なのではないかという疑惑が浮上して)
この魚は目の前の下水で釣ってきている
(晩飯にたまに出る焼き魚の臭さが尋常ではないため)
まとめ
留置所の食事はめちゃくちゃ不味いです。レベルの低い刑務所と同じレベルです。
また、長期勾留を前提としていないため、おかずの種類が少なく固定されていることもまずさを後押ししています。
標準体型の方でも1ヶ月で4,5キロ痩せる人が続出します。ダイエットには最適かもしれません。
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