逮捕されるとまず『留置場』に収容され、取り調べを受けることになります。
よく酔っ払いが1日泊められているのもこの留置場です。
留置場は警察署に付随した施設ですので、渋谷署、新宿署、原宿分室など、それぞれの比較的大きな警察署には留置場が存在します。
罪の重さによって階層が違うなんてことはありませんので、ヤクザもレイプ魔も下着泥棒も酔っ払いも、全て同じ留置場です。
漫画などでは怖い囚人の先輩が待ち受けているイメージがありますが、喧嘩やいじめ、はてまたリンチやレイプなど、どの程度危険な場所なのでしょうか?
今回は留置場のリアルに関して解説していきます。
1、2日であれば基本的に個室
部屋には限りがあるため、収容できる人数にも限りがあります。そのため必ずとは言えませんが、基本的に1、2日の収容(酔っ払い、盗撮、痴漢、覗き、喧嘩など)であれば、他の人と同室にはされず、個室(または雑居に1人)で過ごすことが多くなっています。
ただし、混んでいる時は、初日からヤクザや半グレと同室ということもあり得ます。
留置場は1年のうちで、いつが混むの?
警察署の管轄ごとによりますので、⚪︎月が特に逮捕者が多い、とは一概に言えませんが、年末は寒さを凌ぐために、わざと万引きなどの軽犯罪を犯して留置場に入ろうとする老人も実際にいます。また、年末はお酒が入って喧嘩などに発展することも多く、12月は収容者が比較的多い時期と言えるでしょう。
留置場で喧嘩やリンチはあるの?
人と人とが共同生活で四六時中一緒にいるわけなのでどうしても喧嘩になる時はあります。
喧嘩の原因はちょっとしたことで、寝ている時にずっと歩かれてイライラするとか、いびきがうるさいとか、そんな理由がほとんどです。
留置場は刑務所と違って人の入れ替わりが激しいため、徒党を組んでリンチするとか、そもそも派閥や仲間が作られることはあまりありません。ですので、あるとしても個々人の仲違いくらいと言えるでしょう。
協調性のないやつは個室にされる
そもそも刑務官(通称:担当さん)も、なるべく揉め事を起こしてほしくないと思っています。
ですので、共同生活において協調性のない人間(本当に会話が全くできない人も世の中には実際にいます)は、雑居での共同生活はなるべく送らせないように、人の配置は十分注意しています。
また、収容されている人間からの「部屋を変えてくれ」などの申告にも比較的柔軟に対応しています。
刑務官は厳しいのか?
担当さんが厳しいかどうかは、本当に人によります。
特殊な権力を与えられた状態ですので、その影響を受けて容疑者に高圧的な態度しか取らない人もいますし、あくまで逮捕と有罪は別のものだということを理解して、真摯に向き合っている警察官もいます。
刑務官(担当さん)がどんな性格かは、その人の性格によりますし、その人によって留置場内の厳しさもまちまちと言えるでしょう。
ただ、警察も当番制ですので、一つ屋根の下で生活している状態に近く、警察と容疑者という関係とはいえ、お互いにどうしても情が湧くものです。
向こうも仲良くやりたいと思う人も多いので、比較的ゆるいというか、雑談をしたりするシーンは結構多くあるようです。朝の運動の時間などは普通に担当さんと話していることも多いようです。
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