「逮捕された友人からLINEの返事が来ない」
「保釈されたはずなのにLINEが返ってこない」
「刑務所から出たはずなのにLINEが返ってこない」
こんな風に思っている方もいるのではないでしょうか?
きっと気まずくてLINEを返せないのね…
それ、もしかしたら大きな勘違いかもしれません
今日は実はあまり知られていないLINEの仕様について解説していきます。
LINEの未読には保存期間が存在する!
LINEは普通、過去のやり取りもずっと見ることができますよね。
携帯さえ変えていなければ5年前でも10年前でも過去のやりとりを見ることができます。
(携帯を変えてもデータごと移植すれば可能)
しかし、実はずっと携帯を開いていない場合、LINEは相手に届きません。
この期間は公表されていませんが3,4ヶ月と言われています。
期間については「教えて!東京拘置所最新版」によるアンケート結果です。
LINEのデータのすれ違い
少しシステム的なお話を説明すると、LINEのデータの保存場所は2つあります。
①携帯自体
②LINEのサーバー
の2つです。
普段特に意識していないと思いますが、逮捕された場合、この違いが後に大きな誤解を生むことになってしまいます。
LINEを受信するのは携帯が圏内の時
言われてみれば当たり前ですが、LINEのメッセージを受信するのは携帯が圏内の時のみです。
LINEは即座にメッセージがやりとりできる便利なアプリですが、それはあくまで電波が通じる場所での話。
普通は携帯が何週間も何ヶ月も圏外になるなんてことはありえませんが、逮捕された場合は普通ではない状況が起こります。
逮捕された場合、携帯はフライトモードで長期間保管されるため、前述のメッセージのサーバー上の保存期間が過ぎてしまうのです。。。
そのLINEそもそも届いていません!
留置所や、刑務所に入り、数ヶ月過ごした場合、サーバー上からはデータが消えるため、逮捕された人にはLINEが届きません。
しかし送信側のミスでもないため、送信ミスにもなりません。
きちんと送信できたように見えてしまっています。
改めて書きますが、サーバーの保存期間は3ヶ月。相手側にLINEは届かないのです。
少し具体的に説明してみましょう。
もしAさんが逮捕され、1年間刑務所に入っていたとします。
出所して1年ぶりに携帯を開いた場合、Aさんの携帯はどうなると思いますか?
鳴り止まないLINEの着信音と、友人からの「心配している」「大丈夫か?」「出所したら連絡しろよ」と言ったメッセージが何百件も…
ということにはなりません。
先ほども申し上げた通り、LINEのメッセージは3ヶ月ほどしか保存されないため、
Aさんが受信するのは直近3ヶ月の企業アカウントからのメッセージくらいなのです。
え…なんで?
一年も経つのに
友達から1通もLINE来てない…
罠:まさかの既読スルーという誤解
さて、では、それぞれのLINE画面はどういう状態になるのでしょうか。
ここに今回の一番の罠が存在します。
実際の画面のイメージを見てみましょう。
さて、逮捕直後の彼女からのメッセージは彼氏の画面ではどうなっているのでしょうか?
彼氏側の携帯に、彼女からのメッセージはありません。
何度も書いた通り、未受信のLINEの保存期間は3ヶ月程度だからです。
一方で、彼女さんの携帯を見ると、彼氏に送ったLINEは送信済みで、しかも既読状態になっています。
今回は彼氏が自主的にLINEをしてくれただけで、彼氏は彼女のLINEを見たわけではないのです。
まとめ
逮捕された人にLINEを送っても、3ヶ月以上経った場合、相手はそれを受信できません。
つまり相手は保釈(出所)した後も、あなたがメッセージを送ったことにすら気づいていないのです。
相手が既読スルーしているわけではないので、心配であればもう一度メッセージを送ってみましょう。
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