ヤクザ、極道、任侠、そして暴力団…
様々な言い方をされますがヤクザとは一体どのような給与体系で働いているのでしょうか?
「銀行口座が作れなくなる」なんて話は聞いたことがある方も多いかもしれませんが、そんなリスクを背負ってまでヤクザになるということは、相当お給料がいいのでしょうか?
今回はヤクザのお仕事、給与システムについて解説していきます。
ヤクザになると制限されることがいっぱい!
まず、ヤクザになると色々と日常生活に制限が生じることになりますが、主に影響してくるところで言うと
- マンション契約ができない
- 銀行口座を開設できない
- 携帯を契約できない
- 生命保険に入れない
などの制限が生まれます。
ですのでいわゆる”飛ばし”と呼ばれる他人名義の携帯や銀行口座で生活をするようになります。

とても不便ね。それでもヤクザになろうとするなんてよっぽど儲かるのかしら
ヤクザの初任給はマイナス60万円くらい
ヤクザになると”部屋住み”と呼ばれる、組の事務所で掃除や料理をする下宿生活に入ります。
事務所の掃除から始まり、組長の朝ごはんの支度から晩御飯まで忙しい毎日を過ごします。
体育会系の極みみたいな上下関係ですので、組長を怒らせないように一日中ピリピリとした緊張感の中で過ごすことになります。
本題のお給料は個人差がありますが、大体月5万円ほどを上納金として組に納めます。

ん?もらうんじゃなくて払うの?
そうなんです。ヤクザは完全な個人商店。給料をもらうどころか、逆に組にお金を払う上納金生活が始まります。

でも一日中事務所で掃除とかさせられるんだろ?
いつ仕事したらいいんだよ?
ってかそもそも仕事って何?
兄貴に悪い仕事を教えてもらうことになる
部屋住みの新人ヤクザは忙しく、そもそも働いている時間なんてそんなにありません。
しかし毎月の上納金は納めないといけないため、そうすると自然と割りのいい悪い仕事に手を染めるようになります。
よくあるのは覚醒剤やマリファナなどドラッグの販売(プッシャー)や、兄貴の代わりにみかじめ料を徴収しにいくバイトです。そうやって仕事を教えてもらったり、兄貴の手伝いをしてお小遣いをもらうことで生活をしていきます。
どうしてそこまでしてヤクザになるの?
一見なんのメリットも無いように見えるヤクザ稼業ですが、ではなぜヤクザになるのでしょう?
当然人によって色々と理由は違いますが、その多くは”ヤクザへの憧れ”であることが多いようです。
映画の影響などでヤクザ自体への憧れである他、地元のかっこいい不良の先輩がヤクザになり、その先輩からの誘いが断れず、後輩もヤクザになっていくケースも多くなっています。
ヤクザは人材不足で半グレが人気
銀行口座やマンションなど、日常生活に支障が出る他、組長のお世話など上下関係が厳しいヤクザはどんどん人気がなくなってきており、『どうせ同じ悪いことをするなら半グレで十分』という考えの不良が多くなってきています。
そのためわざわざヤクザになるのではなく、関東連合などの半グレ組織に収まる若者が増えているのです。
実際、ヤクザと半グレが喧嘩をすると、半グレは名目上”一般人”であるため、ニュースの見出しは
「ヤクザが一般人を殴った」になります。しかし実際にはヤクザが一般人と喧嘩になることなどほとんどありません。
新人を増やすと評価される
上記の通り、極道社会は深刻な人手不足である上に、人が増えれば増えるだけ組の売り上げは増えることになります(上納金が入るため)。
ですのでヤクザは上納金の金額以外にも、新人のヤクザを何人勧誘できたかなども評価されることになります。
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