公判期日召喚状とは、裁判所が発行する紙で、裁判に出廷することを命じる強制力を持った書類です。
公判期日召喚状は「受け取っていない」などの言い訳ができないよう、必ず「特別送達」という郵便書留で本人に届けられます。
裁判所から来る通知自体、普通は受け取ることがない縁遠いものですが、郵便局員はどんな気持ちでこの封筒を運んでいるのでしょうか。
うちの息子が犯罪を犯して裁判中だって
バレてしまっているのかしら
郵便局員はどこまで分かっているのかしら;
単に裁判所からの書類と言っても、「離婚裁判」なのか「刑事事件」なのか「証人として呼ばれている第三者」なのか、色々な可能性があり、一見この封筒だけでは郵便局員には分からなそうです。
今回は郵便局員がどこまでの情報を得て、この書類を運んでいるのかについて解説していきます。
公判期日召喚状の表から読み取れる情報
公判期日召喚状が入っている封筒の表面を見ていきましょう。
「東京地方裁判所」と書かれた文字の下には裁判所のどの部署から送られて来たのかが記載されています。例えば刑事事件の場合は刑事〇〇部という記載です。
この書類が刑事事件、つまり何かしらの事件絡みであることは封筒を見た段階でまず分かってしまうようです。
被告なのか証人なのかも分かってしまうのか
刑事事件というだけでは、この書類の受取人が「被告」なのか「証人」なのかまではわかりそうにもありませんね。
しかし実は、郵便局員にはこの封筒とは別に、もう一枚手持ちの紙が存在します。
封筒とセットでもう一枚、手のひらサイズの紙(メモ)が郵便局員には渡されているのです。
※この紙はあくまで郵便局員のメモ(郵便局員が持ち帰るもの)であるため普段私たちが目にすることはありません。
この紙に、受取人が被告なのか、その立場が記載されています。
結論:郵便局員は分かっている
残念ながら郵便局員は受取人が「刑事事件の被告である」というところまで完全に理解しています。
警察でも裁判所でも無い、いわゆる無関係の一般人に「この家の住人が刑事事件の被疑者である」と分かってしまうことは家の住人からすれば気持ちのいいものではないかもしれません。
今日あそこのマンションに裁判所から通知来てたで
なんか犯罪犯したっぽいで
郵便局員にも守秘義務がありますから、こんな噂話はしないと信じたいですが、東京のように人が多いエリアではなく、これが地方の村社会になると色々問題がありそうです。
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