裁判と言えば、誰でも傍聴できる権利があり、「裁判の傍聴が趣味だ」なんて人もいるくらい開かれたものとなっています。
とはいえ一般的には裁判所に行くことは稀有で、生涯で一度も裁判所に行くことなく人生を終える方も多いのではないでしょうか。
逮捕された場合は警察に連行されて強制的に裁判に行くことになりますが、一般の方が「証人」として呼ばれた場合、どこに行って何をすればいいのでしょうか。
受付はどこ?何を持って行けばいいのかしら?
今回は意外とふわっとスタートする実際の裁判について解説していきます。
ドラマみたいな登場はない
ドラマなどでは予想外の証人がドアから突然登場し、驚きの証言をする、なんてことがありますが、実際にはあんなことはありえません。
まず裁判では事前に証人申請が必要であるため、当日に突然証人が申請された場合、相手側の弁護人(または検事)から異議が入りまくりで裁判長も基本的に許可できないのです。
一応待機所はあるけど…
また、法廷のそばには一応待機所が存在しますが、「証人専用の待機所」というわけではなく、また、案内もされません。
私どこで待ってればいいの?
実際こういうどうしたらいいのか分からない状況になることはよくあります。みなさんが思っているよりもそんなに丁寧に案内してくれるものではないのです。
受付も案内所もない
証人として裁判所に行き、金属探知機を済ませて中に入ると、もうそこから先は特に案内も受付もありません。
イメージだと↓
あなた「今日は〇〇の事件の証人として来ました」
受付 「では本人確認をさせていただきます」
受付 「では○階の〇〇法廷に進んで、〇〇書記官のところへお進みください」
こんな風なやり取りがあるとイメージしている方が多いのではないでしょうか?しかし実際は
こんなやり取りはありません。
事前に指定された法廷に、指定された時間までに行き、待っておいてもらう必要があります。
呼んだ側が本来はケアしてくれる
例えば弁護側の証人である場合、弁護士が。
検察側の証人である場合は検察官が。
あなたが不安にならないように事前に待ち合わせをしたり、待機の場所の指示をしてくれたりすることが多いと思います。
しかし実際には弁護士にも検察にも雑な人が多く、また、弁護士や検察官からすると「いや、指定された日時に法廷にくるだけでしょ」という気持ちもあるので、証人の心細さまで理解してくれる人は少ないないようです。
逆に、法廷に早めに着くと、担当の書記官さんがケアしてくれることもあるようです。
書記官さんはなぜか優しい人が多いよ
犯人も被害者もその辺にいる
というわけで、犯人も被害者も同じ法廷で待機することがよくあります。
危険と判断されたもの以外は警察官もおりませんし、裁判直前になるまで検事も弁護士も来ませんから、早めについてしまうと犯人と被害者だけ法廷で待たされる、なんてことも実際ありえてしまうのです。
それだと被害者が復讐で殺したりとかも簡単にできてしまうんじゃ・・・
殺人事件とかの場合はそもそも保釈されないけど
軽い事件の場合はあり得るね
しかし例えば少額の詐欺事件などの場合は本当に被害者、加害者鉢合わせがありえます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「え?受付とか案内とかないんだ」
「そんなにふわっと集合してふわっと始まるんだ…」
と驚かれた方も多いのではないでしょうか。良くも悪くも裁判は思ったより突然始まります。
しかし何より、裁判とは無縁な人生を送りたいものですね。
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