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東京拘置所の基礎知識

東京拘置所から保釈される時はどうなる?時間は?荷物は?身元引受人が必要?

この記事は約7分で読めます。

これを読んでいる方はご家族や友人の保釈が近いのかもしれませんね。おめでとうございます。

このページでは東京拘置所で保釈(または釈放)される際の時間や、手続きなどについてお答えします。

🗒そもそも保釈の手順って?どういう流れで決まるの?

保釈を決定するのは最終的には裁判官ですが、裁判官も勝手に決めるわけではなく、一応検察官の意見を聞きます。ですのでよくある流れで言うと↓

🕵️‍♀️弁護士:「出してあげて!(保釈請求)」
🦸‍♂️裁判官:「仕方ない出してあげるわ。検察官、というわけで出すね。」
👹検察:「う〜ん、まぁええで」

こんなやりとりで決まります。この場合は夕方までには出られることが多いです。
逆にモメる場合は↓

🕵️‍♀️弁護士:「出してあげて!(保釈請求)」
🦸‍♂️裁判官:「仕方ない出してあげるわ。検察官、というわけで出すね。」
👹検察:「ダメ!高等裁判所に文句言う(控訴する)わ💢
🦱高等裁判所「検察うるせぇ。裁判官の言うことは絶対じゃ💢保釈じゃ」

という感じで、検察が上(高等裁判所)に文句を言う、という手順が一つ加わる時があります(結構レアケース)。高等裁判所を挟む、ということで、これによって数日保釈が遅れそうに思えますが、実際は高等裁判所はすぐに判断してくれることが多く、3,4時間の差です

仮に検察が文句を言っても、高等裁判所で裁判所の保釈決定が覆ることはまずありません。
逆に言うと、保釈申請が却下されて弁護士が文句を言ったとしても決定が覆ることはありません…

💰保釈金を払うタイミングは?

保釈金を払うのは裁判所(≠高等裁判所)の決定の後になります。仮に検察から控訴があったとしても高裁の判断を待たずに保釈金を払うことが可能です。つまり高裁の判断が22時だとしても、その前にお金を払っておくこと自体は可能なわけです。

高裁の判断を待っていると保釈金の受付の機を逸してしまい、出るのが数日遅れる可能性もあります。ですので保釈金は弁護士に預けておくのが最も早い対応になるでしょう。

保釈金の受付は基本的に平日17時までです。
弁護士先生がみんな献身的でいい人とは限りません。中には忙しさを理由に対応が遅くなる人もいます。保釈金を誰が納付するかはそれも含めて弁護士先生と会話しておきましょう。
弁護士先生に真っ先に保釈許可の情報が入るので、普通は弁護士先生が入金対応するのが最も早いと思われます。

🕐保釈される時間帯は?遅くても23時には保釈される?

保釈の時間は理論上は24時間、何時でもありえます。保釈許可が出た留置人を税金で泊めておく理由はないので、理論上は深夜2時だろうと、小菅駅の終電が無かろうと、帰りのタクシー代が無かろうと東京拘置所の外に追い出されるのです。

しかし、実際には裁判官が徹夜で仕事をすることはありませんので、通常であれば遅くても16時ごろには保釈決定が出て弁護士に連絡がいくことが常です。これは保釈金の受付窓口が17時までとされていることとも連動しています。

ただし、前述のように検察と裁判所がもめた場合(検察からの控訴があった場合)、高裁を巻き込んで判断が遅れ、夜23時などに保釈されることは例外としてあり得ます。しかし大体夜の22,23時あたりが最も遅い印象です。

🗣保釈は事前に教えてもらえる?

大原則として、親父(刑務官)たちは保釈が確定するまで何も教えてくれません。実際、「君、保釈かも〜」みたいなことを言われておいて保釈じゃなかったら精神的にきついですもんね。

とはいえ、いくつかイレギュラーなパターンもあるので詳細を知りたい方は以下をクリックして開いてください。長文になりますので読み飛ばしていただいて問題ありません。

①弁護士が事前に教えてくれるケース
弁護士は裁判官とやりとりをしているので、保釈請求が複数回に渡った時などは特に「あ、今回は保釈いけそうだな」というのが感覚的にわかる時があります。そういう時に気の利いた弁護士は事前に教えてくれたり、中には電報を打って知らせてくれる優しい弁護士もいます。ただし、かなり直前のやりとりになるので連絡できないのが普通です。

②親父(刑務官)が教えてくれる。
確定前に教えてくれることが例外的にあります。これは前述の「裁判所は保釈決定を出したが、検察が高等裁判所へ控訴した場合」です。検察が保釈決定に控訴した場合、保釈の時間が遅くなることがよくあります。先ほど「(検察が控訴しても)裁判所の決定が覆ることはまずない」と書きましたが、親父たちもそれを経験値として知っているので、裁判所の一発目の保釈OKが出た段階で、いくら検察が文句を言ったとしても「あ、これ今日保釈通るんだな」とわかります。東拘の就寝時間は21時なので、21時以降にバタバタするのは避けたく、そのため『いつでも出られる準備をしておけ』と事前に伝えて来てくれます。

いずれにしても確定情報がわかるのは当日です。それまでは弁護士の経験や勘だのみになります。

👳‍♂️身元引受人が必要?

身元引受人は保釈の絶対必要条件ではありません。もし、保釈条件に身元引受人の存在が必要とされた場合は、迎えを求められることがありますが、これは相当若い人のケースが多いかと思います。親が「私がちゃんと面倒見ますから許してあげてください」という場合です。

逆に言うと、いい歳のおっさんが今更身元引受人の存在如何でどうなるものでもないので、保釈条件に身元引受人の存在がつけられるケースは少ないように思います。というわけで身元引受人は必須ではないケースの方が多いでしょう。

「私が迎えに行く予定が合わないと保釈されないんじゃ・・・」と不安に思われる方もいるかもしれませんが、そもそもあなたが身元引受人なのかを弁護士さんに聞いてみてください。(身元引受人ではない可能性の方が高いと思います。)

🧳出る準備 荷物などのチェック

部屋の荷物をまとめて地下(東京拘置所移送初日に荷物チェックをした場所)に行きます。そこで領置されていた靴やお金を返され、荷物チェックを受けます。危ない物を持っているわけはないので荷物チェックはまぁ大分ゆるめではあります。どちらかというとちゃんと荷物全部返したからね、という意味合いが強めです。
荷物が多い場合、親父たちがダンボールや紙袋をくれます。ですので事前に中でゆうパックの箱などを買っておかなくても大丈夫です。

📍どこに出されるの?

保釈は東京拘置所の正面から出されます。深夜の場合は門の外まで放り出されます。地図で言うと下記、差し入れ店舗である池田屋の向かいです。出て左に100mほど行くとセブンイレブンがあり、そこで24時間宅急便が出せます。荷物が多い人はここへダンボールを持って行くのが最初のToDoになることが多いです。

アドバイス

服装について

中にいる留置人は東京拘置所の周りを見たことがありません。(バスが入る裏門を除く)
そのため東京拘置所の外に出ると、高い確率で「え、東京拘置所の受付ってこんなキレイなんだ」とか「東京拘置所の周りってこんなに普通なの!?」と驚きます。普通にコンビニがあったり、マンションがあったりすることに驚くことが多いです。映画やドラマの影響なのか、”めちゃくちゃ寂れた場所”を想像していることが多いためです。

実際はこんな感じじゃないことに驚く

そのため格好をあまり気にせず、どう見ても東京拘置所から出てきました、という感じの服装で出てきてしまう方もいます。東京拘置所の中では毎日トレーナーやTシャツ一枚での生活でしたから、服装に無頓着になっているのも仕方ありません。

ただ、もしこの記事を事前に読めたのなら、ある程度シャバを歩く自覚を持って身だしなみに注意した方が良いと思います。まぁ髪がボサボサだったり、坊主だったりするのはどうにもなりませんが。思ったより突然シャバになります。

公衆電話の場所

保釈が決まると迎えに来ようとしてくれる人が多いですが、そんなに都合良くタイミングが合いません。特に小菅は遠いので弁護士に「保釈OK出ましたよ」と言われても、それから小一時間ですぐに駆けつけることはできないことが多いでしょう。

そして多くの場合、留置人は携帯を持っていません。持っていても充電がありません。公衆電話は刑務官も教えてくれますが、下記が近いので知っておくと便利でしょう。
真っ先に電話したい人の電話番号はメモっておく必要があります。

東京拘置所から小菅駅の途中にある、この小菅御殿石灯籠というところを目指すとここに公衆電話があります。

まとめ

保釈は一大イベントですよね。面会で事前に電話番号や落ち合う場所などを決めておくと良いでしょう。最低限のお金があることも大事です。

ちなみに余程親父(刑務官)と仲が悪いとか、態度が悪くない限り、刑務官たちは「良かったね☺️」というスタンスで送り出してくれる人が多いです。

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