当サイトの大人気コンテンツ、読者の方から聞いた『実際に留置場・拘置所・刑務所に差し入れして喜ばれた本』の人気おすすめランキング、2026年版をお届けします。
2024年版から顔ぶれがかなり入れ替わりました。自己啓発系が根強い一方で、話題の小説やパズル系にも大きな動きがあります。さっそく10位から見ていきましょう!
※このランキングは「教えて!東京拘置所」の読者アンケート(2025年1月〜12月実施)の結果をもとに作成しています。
第10位 鋼の自己肯定感
10位には初登場、宮崎直子氏の「鋼の自己肯定感」がランクイン。タイトルのインパクトもさることながら、「自分を否定しがちな人でも読みやすい」と好評です。

逮捕されてから自分のことが嫌いになりかけていたけど、この本を読んで少し気持ちが楽になった。「自己肯定感は鍛えられる」って書いてあって、ちょっと救われた気がする。
留置場や拘置所では自分を責めてしまう時間が長くなりがちです。そんなときに心の支えになる1冊として、今年一気に票を集めました。
第9位 2027年版 資格取り方選び方全ガイド
「出所したら何か資格を取りたい」——そう考える方が毎年一定数いらっしゃるようで、資格ガイド本が初めてTOP10入りしました。
本書は1000以上の資格を網羅していて、難易度・費用・将来性がひと目でわかるのが強みです。「まず何を目指すか決める」ための1冊として、実用的な差し入れの定番になりつつあります。

中で暇な時間にずっと眺めてた。簿記とか宅建とか、出てからの計画を立てるのが唯一の楽しみだった。
第8位 リアル脱出ゲーム presents 究極の謎本
脱出ゲームでおなじみSCRAPの謎解き本が8位にランクイン。謎解き系は毎年安定した人気がありますが、この本は特に「1人でもじっくり楽しめる」と評判です。
難易度はやや高めですが、その分1冊で相当な時間楽しめるのがポイント。「解けたときの達成感がすごい」という声が多く寄せられました。

同室のやつと「これ解ける?」って出し合うのが日課になってた。おかげで仲良くなれた。
第7位 52ヘルツのクジラたち
町田そのこ氏の本屋大賞受賞作が7位に。映画化もされて知名度が上がったことで、「名前は知ってたけど読んだことなかった」という方からの支持が増えました。
誰にも届かない声で鳴くクジラになぞらえた物語は、孤独を感じやすい環境にいる方の胸に深く刺さるようです。

号泣した。自分も誰にも届かない声で叫んでるような気持ちだったから、すごく共感した。読み終わったあと、少しだけ前向きになれた。
第6位 人は話し方が9割
永松茂久氏の大ベストセラーが6位。シリーズ累計300万部超えの実力は伊達じゃありません。
「出所してから人とうまく話せるか不安だった」という理由で読み始める方が多いのが印象的です。難しい理論ではなく、すぐに使えるコミュニケーションのコツが書かれているので、普段あまり本を読まない方でもサクサク読めると好評です。

面会のときに家族と何を話していいかわからなくなってたけど、この本のおかげで少し会話が楽になった。
第5位 方舟
夕木春央氏のミステリー「方舟」が5位に初登場。地下建築に閉じ込められた9人のクローズドサークルもので、最後の1ページで全てがひっくり返るどんでん返しが話題になりました。
差し入れ本としての人気の理由は「とにかく続きが気になって一気読みできる」こと。時間を忘れて没頭できるミステリーは、差し入れの鉄板です。

「閉じ込められた話」を閉じ込められた場所で読むっていうシュールさはあったけど(笑)、ラストは本当に衝撃だった。同室のやつに「絶対読め」って渡した。
第4位 すこしずるいパズル4
出ました、ランキング常連の「すこしずるいパズル」シリーズ!2024年版では初代が4位・3作目が8位でしたが、今年は最新作の4が単独でランクイン。シリーズの面白さはもう説明不要ですね。
かわいらしいイラストに騙されますが、中身はちゃんと難しい。「え、そういうこと?」という発想の転換を求められる問題が多く、じっくり考えるのが好きな人にはたまりません。

シリーズ全部差し入れてもらった。4が一番難しかったかもしれない。1問に2時間かかったやつもあった。最高の暇つぶし。
第3位 コンビニ人間
村田沙耶香氏の芥川賞受賞作「コンビニ人間」が3位にランクイン。発売からかなり経っていますが、差し入れ本としては毎年コンスタントに名前が挙がる定番です。
人気の理由は「薄いから1日で読める」「でも考えさせられる」という絶妙なバランス。普段本を読まない人にも勧めやすく、差し入れる側としても選びやすいのがポイントです。

薄いからすぐ読めるかと思ったら、読み終わったあとずっと考えてしまった。「普通って何だろう」って。中にいると余計にそういうことを考える。
第2位 謎検 対策問題集2025春
2024年版で1位だった謎検シリーズが、最新版でも堂々の2位!SCRAP出版の謎解き問題集は留置場・拘置所の差し入れ界隈ではもはや殿堂入りに近い存在です。
1問1問が独立しているので、ちょっとした空き時間にも取り組めるのが強み。解説がしっかりしているので、「解けなくても読むだけで面白い」という声も。

去年の2024春もやったけど、やっぱり面白い。新作が出るたびに差し入れてもらってる。正直これがないと中での生活が成り立たない。
さあ、いよいよ1位の発表です! 2024年版から王座は入れ替わるのか——
第1位 嫌われる勇気
2026年版の1位は「嫌われる勇気」です。
アドラー心理学をわかりやすく解説した本書、実は過去のランキングでもずっと名前は挙がっていたのですが、ついに今年、得票数で頂点に立ちました。
逮捕・勾留という経験は、人間関係を根本から見つめ直すきっかけになることが多いようです。「すべての悩みは対人関係の悩みである」というアドラーの言葉が、まさにその状況にいる方々の心に深く響いているのだと思います。

何回も読み返した。「他人の期待を満たすために生きているのではない」って言葉にどれだけ救われたか。弁護士の先生が差し入れてくれたんだけど、あの人は本当にわかってると思った。

正直、逮捕される前だったら読まなかったと思う。でも中にいると考える時間だけはあるから、1ページ1ページ噛みしめるように読んだ。出所してからも手元に置いてる。
まとめ
2026年版のランキング、いかがでしたでしょうか。
今年の特徴は自己啓発系の躍進です。「嫌われる勇気」「鋼の自己肯定感」「人は話し方が9割」と、TOP10のうち3冊を自己啓発本が占めました。やはり、中にいる時間は自分自身と向き合う時間でもあるのだと改めて感じます。
パズル・謎解き系は相変わらずの安定感。「すこしずるいパズル」と「謎検」は来年もランクインしていそうです。
小説は「方舟」「コンビニ人間」「52ヘルツのクジラたち」と、文庫化や映画化をきっかけに差し入れに選ばれるケースが増えています。話題作は差し入れる側も選びやすいというのがあるのかもしれません。
もちろん、差し入れは何をもらっても嬉しいものです。「差し入れは、質より頻度」。シャバとのつながりを感じられる差し入れを、ぜひしてあげてください。
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